[日誌] Googleキャンパス参詣

2008 BLOG

WWDCの最終日は午前中でだいたいのセッションが終了する。そこで、午後の時間を使って、シリコンバレーでいま最も熱いと言われる街、マウンテンビューを訪問しました。マウンテンビューと言えば、何と言ってもGoogleの城下町。なんとか、知り合いのつてを頼って見学させてもらえることに!

マウンテンビューのダウンタウン(といっても短い目抜き通りが一本あるだけだけど)からは少し離れた場所に位置する広大なGoogleキャンパス。ゲスト用の入り口を入るとそこは緑あふれる中庭。中庭に入ったとたんに、これは本当に会社なのかと目を疑うことに…

ビーチバレーのコート、恐竜の模型、菜園、オープンテラスのカフェ….

ちょうど食事時だったのか、中にはには思い思いに食事や休憩を楽しむ社員の姿が。みんなとにかく若い。前に行ったAppleに比べて、若い女性(しかもきれいな人が結構いた)が、ずっと多い気がするのは気のせいでしょうか。あまりオタク臭もしないし、まるで大学のキャンパスのよう。

受付でNDAにサインして”入園”。建物の中は、まさにギークのためのディズニーランド。写真パネルや映画にも登場する古いターミナル(機種は失念)など、映画「ウォーゲーム」(知ってるかな?)に関する品物が並べられた部屋があったり、古いアーケードゲームが置かれた部屋があったり…  建物の内部は撮影不可だったのが残念。

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従業員が自由に使える自転車が用意されてたり、中には家庭菜園(!?)があったりと、エコにも配慮しているようです。

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やっぱりGoogle詣でをする人が後を絶たないのでしょう、会社側もお決まりの見学コースを設定しているようです。中庭、食堂, 社内ストア、有名なホワイトボードを一通り見せてもらって、タイムオーバーという感じに。実際の仕事に関係のある場所は一切みることができなかったのが残念です。情報の漏洩を防ぐという意味では。仕方ないことなのでしょうが、なんだか観光名所をガイド付きで回ったのとぜんぜん変わらないような…
まぁ、今回のポストは単なる観光記だと思って読んでください。

対応してくれた方は非常に丁寧だったのですが、その丁寧さが逆に鼻についたという感も。1時間半近く時間を割いてくれたことには心から感謝しますが、その間、一度も僕たちが何をやっていて、どういう人間なのかということを聞かれませんでした。興味がないということでしょうか?! なんだかなぁ… 食事の後で、本社内のGoogle Storeにも連れて行ってもらいましたが、無邪気にお土産を買う気にはなりませんでした。

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Googleよりもずっと面白かったのが、その後に行ったダウンタウンのカフェ。表からみるとアメリカの学生街によくあるような普通のカフェなんですが、二階に上がって驚きました。20人くらいの客のほぼ全員が、ラップトップに向かっている!! (笑) ほとんどの人がTシャツに短パンみたいなラフな感じの若者。通りすがりにちらっとのぞいてみたところ、Tracでソースコードのアップデートの確認をしている人、ペアプログラミングをしている二人などなど。僕もたまに喫茶店でプログラミングしたりすることもありますが、どうも日本だと居心地が悪いんですよね。そもそも落ち着いて作業できるだけの座席スペースのある店は少ないし、長居すると周りの視線もなんとなく気になります。

小さいことですが、そういう環境ってすごく大事なんだろうなと思います。そのカフェに案内してくれた現地のベンチャーの方の「シリコンバレーの最大の武器は、そこで活動する人たちのマインドセットだ」という話が非常に印象的でした。