特別賞受賞! – FACES of the Day
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先日、公開したFACES of the Day – Hall of Instant Fame(日本語表記では、「きょうの顔」としています) が、
ICCマッシュアップアートコンテストの審査員特別賞 「西川潔特別賞」を受賞しました!
ICC ONLINE | ICC マッシュアップ・アート・コンテスト
NTT InterCommunication Centerが主催するウェブ公募展で、ウェブの世界では当たり前になったマッシュアップ的手法の『「芸術領域でのインパクト」に注目して,優れたマッシュアップ・アート作品を広く公募して,審査する展覧会』
審査員 – 西川潔さんのコメント (ICCのページより)
フェイス・トゥー・フェイスで情報を受け取る.
ウェブを視覚化するのに「今日の顔」っていうコンセプトがいいね.情報を生みだしているのはページやキーワードではなくて,飽くまで背後にいる人間なのだからね.他の応募作品の多くがキーワードやハイパーリンクのつながりを可視化していたのに,この作品は,それを話す人の顔で「今日」を表現しているんだ.僕は普段,RSSリーダーをあまり使わない.画面にキーワードがずらっと並ぶのをいちいち読むのが面倒だからなんだよね.でも,この作品みたいに顔がずらっと並んでいると思わず見てしまうね.いい顔,可愛い顔,悪そうな顔,情けない顔,忘れられない顔,いろんな顔がある.顔にひきつけられてクリックすると,その人がなぜ話題なのかがなんとなくわかる.信頼できそうかなんてことも顔から判断できる.顔はうそをつかないからね.人間の脳には顔から大量の情報を引き出す洗練された能力がある.それをちゃんと使うのはきっと正しい.古くて新しい「フェイス・トゥー・フェイス」の価値を発見できた.
まさに僕がやりたかったことを確実にとらえてくださっています。ありがとうございました。
プレスリリースやICCのウェブで使われているスクリーンショットは、実際の作品のものではなく、許可をあらかじめいただいた友人の顔写真を使った特別なバージョンのものです。肖像権等に考慮した結果です。急なお願いにこころよく答えてくれた友人に心から感謝します。こうやってたくさんの友人の顔写真がならんでいるのを見ると、いつもたくさんの友人に支えられながら、自分が存在していることを改めて感じます。FACES of my Friends。このバージョンはこのままずっと保存しておきます :-)
UPDATE 2008.3.16
この作品でもうひとついいたかったのは、結局、みんなネタとして消費さされていくんだな、ということ。
すでに書いたことですが、FACESは検索数が急上昇した人物の顔を並べて表示しています。さらに、顔画像をクリックすると、その日の前後のその人物に関するニュースやblogのポストが見られるようになっています。それらのニュースやblogのポストを見ることで、その人物がよく検索されるようになった理由がわかるようになっているわけです。
その理由というのをつらつらと見ていてわかるのは、 やっぱり「下ネタ強し」ということでしょうか。登場する顔の大半が、不倫やセックススキャンダルの渦中にいる人だったり、アイドル(特にグラビアアイドル)だったりします。ちゃんとした統計を取った訳ではないですが、95%くらいは、いわゆる三面ネタあるいはワイドショーネタが発端で、検索ランキングに登場しているものと思われます。さらに、90%の人は、一日だけ(文字通り)顔を出すだけで、次の日には消えて行く運命にあります。
消費されていく芸能人たちと、儚さを承知でそんな芸能人たちを追っかける我々メディアの消費者。そんな構図をわかりやすく表現した作品です。 副題「Hall of Instant Fame」には、そんな含意がありました。
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