[日誌] freq in Tokyoで驚く

2007 BLOG DIARY

昨日のupdate以降、さっそく多くの方がpodcastを聞いてくださったようです。ありがとうございます! AOKIくんともども、これからも地道に続けていこうと改めて思いました。

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昨日は、九州大学大学院中村研究室の学生さんたちが制作した作品のショーケース「freq in Tokyo」を見るために、六本木ミッドタウンに足を運んだ。freqという単語を聞くだけで懐かしい気持ちでいっぱいになるのは、2001年、2002年のfreqの思い出があるからだろう(今もサイトが残っているのに驚いた)。先日も書いたがIAMASのDSPサマースクールで仲良くなったSWOの城君と堀尾寛太君に誘われて参加した2001年のfreq。二人の手作り感あふれる会ではあったが、p[k]の二人、710.beppoの二人、Monolisaの永野君… 数え上げるときりがないが、濃いメンバーに囲まれて過ごした二日間は強烈に印象に残っている。

ミッドタウンのおしゃれな会場に場を移しての、今回のfreq in Tokyo。 正直、それほど期待はしていなかったのだが、意外にも非常に面白かった(失礼)。よくある大学のメディアアート学科の展示に行くと、押しボタン・トリガー式インタラクティブアート (「これを押してください、ほら絵がかわったでしょ、ほらインタラクティブでしょ!」)が多くて、大抵がっかりするのだが、今回に関してはそういう作品は皆無だった。いわゆるAudio/Visual的なインタラクティブシステムを、きっちりソフトウェアとして作品も落とし込んでいるものが多かったのに驚いた。ここまできっちりソフトウェアを作っている学生が集まっているのを見るのは、日本では初めてかも珍しい。

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(あまりいい写真がとれなかったのが申し訳ないです)


特に僕が気に入ったのが的場さんのOverbugというチキチキバンバン的シーケンサーソフトウェア :-) と藤岡さんらのグループのCubieというライブパフォーマンス用のソフト。二人には僕にはないデザインのセンスと、ユーモアを感じた。Overbugはまだα版だということだが、CubieはJavaのソフトウェアとして、公開されている (Leopardでは動かなかったんですが…) YouTubeにも解説のムービーが上がっているので、ぜひチェックしてほしい。久しぶりにソフトウェア作品で、おぉ、という驚きを与えてくれた作品だった。

ひとつだけ苦言を呈すとしたら、どの作品もそれなりに洗練されているのが、これがやりたかった!という初期衝動をつよく感じるものが少なかったという点だろうか。荒削りな作品でもいいので、狂気にも似たなにかが背後にちらついているようなものをぜひ見てみたい:-)。

19日まで開催しているとのこと。永野君、城君のMonalisaや堀尾君の作品の解説ビデオも紹介されているので、ぜひ会期中に足をはこんでみてほしい。