明日から – Sound Programming Workshop
以前から告知していた芸大のサウンドプログラミングワークショップが明日から始まります.夏休み(社会人の受講生も多いので一概に夏休みとは言えませんが…)の三日間,缶詰になって仲間とともにMaxとサウンドプログラミングを学ぶ,すばらしい機会になれば,と心から願っています.
今の自分の活動の基盤の多くが,2001年のDSPサマースクールに参加したことからスタートしたことを思うと,なんだか感慨深いです.PROGRESSIVE FOrMやHYDEOUTからのリリースやSONY CSL Parisでの仕事も,元をたどるとサマースクールでできた人と人とのつながりがベースにあるんですよね.そう考えると,IAMASの方に足を向けては寝れませんよ,ホントに.
Maxを取り巻くコンピュータ環境/音楽環境は2001年当時とはかなり変わっています.しかし,今も昔も人と人のつながりが,何かを生み出すきっかけになりえることは変わりません.受講者の人たちには,Maxのプログラミングを勉強することもさることながら,「分野は違うけどこいつ面白い!」といった刺激や「この人とだったら楽しくやれそう!」といった人のつながりの種をたくさんもって帰ってもらいたいと思います.
今回はそうした場所を提供する側になったということで,それだけの責任も感じてます.実は今回のワークショップにあたっては僕自身が一番勉強したんじゃないでしょうか.最近出たMiller Pucketteの本 – “Theory and Techniques of Electronic Music” (Miller S. Puckette)– までこのために読みましたよ.サンプルパッチもたくさん作ったので,いずれは一般に公開します.僕はAdvancedクラスの担当ということなんで,信号処理的な観点も含めつつ,かなり実践的な内容に仕上がっていると思います.たとえば,このリバーブのパッチ(Maxのコレクティブです)がどうしてリバーブとして動作するのか,といった話までしちゃおうともくろんでます.自分が勉強した上にお金をもらえる(すずめのなんとかですが)のが,先生という仕事のいいところです.
Technorati Tags: Max/MSP, sound
2001年のサマースクール – 夜の大パッチ見せびらかし大会.なつかしー.
おそくまでやってたせいで朝はみんな撃沈….
昔のことを書き出すときりがないのでこの辺で.
受講生のみなさん,明日から三日間よろしくお願いします.
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