Phonethica Rondo (2006)
2006 BLOG
天井に吊された直径5.3mのリング上を周回するスピーカーからは、世界各地からリアルタイムに送られてきた音声がそれぞれの方位情報を参照しながら再生されています。中央部に設置されたタッチスクリーンディスプレイには、世界のあらゆる言語の間を飛び越えて「音声的に近似のコトバ」(たとえばフランス語のça va?と鯖)を探し出すことができるシステム、「Phonethicaシステム」のインターフェイスが表示されています。鑑賞者がインターフェイスに表示されているコトバの1つを選択すると、スピーカーはただちにそのコトバが話されている方向へと移動、停止し、そのコトバを発音します。つまり、スピーカーの遥か彼方には、実際にそのコトバを話す人々が住んでいるというわけです。偶然に近似の音を持つコトバのつながりによって、無限のイマジネーションを誘発する作品です。 (遠藤拓己との共作)
ジオコスモス(巨大地球儀)の自転にあわせて、世界中からリアルタイムにインターネットを通じて送られてくる音声が響くサウンドインスタレーション。世界のあらゆる言語の間を飛び越えて「音声的に近似のコトバ」を探し出すことができるPhonethicaシステムとともに、人類が育んできた言語文化の豊かさを耳と目で体感できる作品です。 (遠藤拓己との共作)
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