[日誌] Phonethica @ ICC – 展示終了

ICCでのPhonethicaインスタレーション “Rondo”の展示が無事終了.今日はその解体作業でした.

2006年6月のオープンからの間にスピーカーが走破した距離はおよそ6000キロにものぼります!! 検索した単語の数も相当にのぼっているはずです(すべてのログを残してあるそうなので,あとで計算できそうです).その間,スピーカー/台車とそれらの制御系,位置制御のためのセンサー,リング等の構造物が何の問題もなく機能し続けたことが良い意味での驚きでした.それぞれご協力いただいた松山さん,久世さん,河内さん,それぞれの仕事の質の高さとプロ意識を間近に見させていただいたことが今回の作品を通しての大きな収穫でした.お三方,Phonethicaのディレクターの遠藤さん,ICCの纐纈さん,その他,関わってくださったみなさんに感謝します.

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当然のことなんでしょうが,ソフトウェアをつくることと作品として展示することの違いを改めて感じました.当初はDesktopアプリのインタフェースをそのままタッチパネル用に置き換えるようなことを考えていたのですが,使い方がわかりにくいと言われることが多く,かなり悩みました.「ゲームセンターに行ってみると良いですよ」とある人に言われたことをきっかけに,ゲームセンターのゲーム機のようにとにかくちょっとくどいくらいに大きな文字で操作方法を繰り返し細かく書くという方向に転換していきます.それ以来,僕と遠藤さんの間では,「ゲーム理論」ならぬ「ゲームセンター理論」が作品用のインタフェースを作る上での規範になってます.

今から2005年, 2006年のPhonethicaプロジェクトを省みると,自分なりの問題意識が低すぎたのではという反省点が残ります.当時,多言語多民族な都市パリに住んでいたこともあり,音としての外国語に非常に興味があったという理由からプロジェクトに参加したわけですが(もう一つ理由を挙げるとしたら,プロジェクトを推進する遠藤さんの人間性に魅かれたことかな),もっと別に研究としての興味をプロジェクトに重ねていくべきだったと思っています.たとえば人工知能的研究の観点からプロジェクトに関われれば,より深みのある貢献が可能だったのではと反省することしきりです.今後,ほかの人とのコラボレーションとして仕事をしていく上で,生かしていければと思っています.

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