New York Festivals in 上海

2010 BLOG

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先日も書きましたが、6月10日から15日まで New York Festivalという広告祭に招待されて上海に行ってきました。上海なのにニューヨーク?と疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、もともとニューヨークで開催していた広告祭を今年から上海に場所を移して開催することになったようです。広告業界を含めた世界的な経済活動の軸足が、中国を中心としたアジア市場へ少しずつシフトしているという現実の現れでしょうか。国際的な広告祭ではあるのですが、地理的な要因もあって、アジアの国々からの参加者が目立ちました。中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、インド、フィリピン… 他のアジア諸国からの参加者と仲良くなるにつれて、いかに自分がこれらの国々の事情に対して無知であるか、いかに日本という国が西欧諸国の方にばかり目を向けているか、否が応でも気づかされました。足下のアジアの国々にもっと目を向ける、よいきっかけになりました。

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フェスティバルでは、弊社Qosmoの事例について、特にiPhoneなどのモバイルプラットフォームに的をしぼって話させてもらいました。広告代理店以外からの参加者は弊社ぐらいでしたが、特に疎外感を感じることなく話ができたのは、(ことデジタルの領域に限って言えば) 広告代理店の方がたが感じている広告と消費者の関係の変化と、弊社で考えいるコミュニケーションのかたちの変遷にはオーバーラップするところが大きいからではないでしょうか。門外漢ながらも、さまざまなセミナーで勉強させていただきました。

期間中には、主にデジタル系を扱う上海の外資系の代理店をいくつか訪問(digital agencyという言い方をしてました)。最初の印象は日本の代理店に負けず劣らずおしゃれ。ただ、とにかく外国人が多く、半数が外国人という印象です。欧米はもちろん他のアジア諸国から来ている人たちも多数見受けられました。一方で中国人の社員の方々は、みな非常に若く(20代前半)、元気で生き生き働いているのも印象的でした。彼らは中国におけるデジタル・クリエイティブの第一世代なんでしょうね。海外から来ている社員からどんどんノウハウを吸収して、やがては彼らが会社を率いる立場になっていくはず…  中国ならではの表現が出てくるのも時間の問題でしょう。

人々が購買力を持つことで、中国は「世界の工場」から、「消費大国」へと変貌を遂げつつあると良く言われています。同時に知識集積型産業が力をつけることで「世界の研究所」への流れも見られます。さらには「世界のアトリエ」や「世界のスタジオ」としての中国へ。今回、代理店をまわるなかで、そうした未来の片鱗をかいま見た気がします。

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上海のあとは市に招かれて杭州へ。地元のクリエイティブ産業をどう育成していくべきかという会議に参加。会議場は有名な西溪湿地の中にあり、ボートで移動します。

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空き時間には宋の時代の町並みを再現した広大なテーマパーク、宋城(ソンチェン)で観劇。ハイテクな宋の人を発見 w

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