in Diary

Computational Creativity and Beyond – Qosmo, Inc. 2016

最近作った配布資料に書いた小文.


「孤高の天才が、だれも見たことのないものを無から作り上げる」

そんな創造性観が支配的だったのは、はるか昔のことです。

創造的と言われる行為の多くが「既存の要素」の「新しい組み合わせ」によるものであることは、すでに周知の事実でしょう。
インターネット上での時間や場所を超えたコラボレーションの成果が、そのことをより明確にしました。

この新しい創造性のキモは、組み合わせの「発見」とその結果の適切な「評価」というサイクルをいかに早く繰り返すかにあります。

コンピュータはその黎明期から一貫して新しい組み合わせパターンの生成を容易にしてきましたが、Deep Learningに代表される新世代の人工知能技術が画期的と呼ばれるのは、従来数値化できなかった人の”感覚”や”感性”の領域に踏み込んだ「評価」をできるようにしたことにあります。

新たな組み合わせの生成と評価のサイクルを無限に繰り返すことができるとしたら、創造的プロセスへの寄与は計り知れません。

2000年代から現在まで、インターネットという環境が新しい組み合わせを試し、評価するための大きな環境だったとすると、それとは別の「環境」をコンピュータの中で作ることができるようになるでしょう。

整然とした美しい数理的な世界。不完全で非合理的な(だからこそ美しく面白い)人間の判断を模倣するコンピュータ。こうした新たな環境に立脚する創造性として、弊社Qosmoは”Computational Creativity”を追求します。

Computational Creativity and Beyond
Qosmo, Inc. 2016