天才のためのツールとは?
2007 BLOG
blogを更新するようになってから、普段より2時間ほど早起きしての早朝のblog書きが日課になっているのだが(梅田望夫スタイル)、今日は寝坊してしまった… ので、お昼休みにちょこっと更新。
昨日、公開した「いつか音楽と呼ばれるものを考える」の第一回は、非常にラフな内容にもかかわらず早くも70人以上の方がダウンロードしてくださった模様。Web上で聞いてくれた人も数えるとそれなりの数になりそう。何人の人が最後まで聞いてくれたかは分からないが、まずは感謝 :-)
今回の議論の中で、「ツールがみんなの役に立つ必要があるの?」という永野氏からの問いかけがあった。それに答えての、「一万人に一人でも、そのツールを使いこなせる人がいて、それによって突出した作品だったり、才能が生まれればいい」という城氏の意見には部分的に賛成 (41分付近から。音声データの特定の場所にpermalinkを貼る方法があるといいのにな! yadio.jpのシステムでもつかう?)。
あの場では言えなかったが、僕はみんなの役に立つツールを否定はしない。なぜなら、みんなにとって役に立つツールの上に、一万人の一人に役に立つツールが成り立っているから。
コンピュータ、一つを例にとってみても、みんなに役に立つツールだったからこそ、ここまで高性能なものが安価に手に入るようになったわけだ。「特定の人に役に立てばいいじゃん!」というアーティスト的な発想は一見かっこいいけど、前提条件を無視してる時点で底が浅いのでは (もちろん、永野氏の発言はその辺を分かった上でのものだとは思うが)。著作権を声高に主張するアーティストほど、自分の創作がたくさんの他の人の創意工夫に支えられている事を理解していなかったりするのと構図が似ている。
この前提条件を明確にした上で、では「一万に一人に役に立つツールをデザインするとは?」というところに議論が写っていくわけだが、時間がつきたのこの辺でー。
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