[日誌] Phonethica 2006 ほぼ終了
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Phonethicaプロジェクトについて。
延べ2年間にわたってIPAの未踏ソフトウェアの支援を受け、アーティストの遠藤拓己さんのディレクションのもと制作がつづいてきたわけですが、今日ようやく今年度分の開発にめどがつきました。
今年のテーマは、去年制作したスタンドアローン版をWebに移植することです。その中で、ユーザからアップロードされた音声を比較して、似ている単語を探し出すという音声認識のような信号処理システムの開発を僕が担当。それが昨日、ようやく完成しました!
もともと遠藤さんのアイデアで始まったプロジェクトで、僕は技術的な部分のお手伝いをする予定だったのですが、いつのまにかプロジェクトの根幹に深く関わらせていただき、貴重な体験ができたと思います。遠藤さんはもちろん、Web開発に携わったAlliancePortのお二人、ほかみなさんに感謝!
(もちろん、開発はまだまだ続きますが… )
思えば、今年度はICCのインスタレーションの準備からはじまりました。一ヶ月という短い制作期間で作品を完成させるためにほぼ合宿状態で作業がつづいています。それから早くも7ヶ月以上が過ぎました。
あのスピーカーがどれくらいの距離を移動しているのか、気になったので簡単な計算をしてみます。
直径5.3mのリングなので、円周は約16.7m。だいたい15秒で一周するスピードなので、一分で四周、分速66.6m。時速にするとちょうど4km程度になります。ICCの開館時間は朝10時から午後6時の8時間、毎週月曜日が休みなので、一ヶ月ではだいたい26日程度あることになる。一日8時間 x 26日 x 時速4kmで、一ヶ月に約831km。6月にオープンしてからすでに7ヶ月がすぎていることを考えると、延べ5800km(!)もの距離を故障もなく動いていることになります。5800kmというと、東京からデリーあるいはジャカルタくらい?
このインスタレーションも3月11日の終了になります。まだご覧になってないかたはこの機会にぜひ見に行ってください。残り東京から仙台あたりまでの距離をスピーカーが無事に走りきってくれることを祈ります。
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