Bug – Leopardが生み出すグリッチ
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僕はゆで卵が好きだ。塩とマヨネーズ(あとはビール!)があれば、いくらでも食べられるくちだ。ただ、ゆで卵を作るのは苦手。いつも早く湯から出しすぎて、半熟どころか半生のゆで卵ができてしまう。たまごを割ってしまってから、もう一度ゆで直すわけにはいかず、半生のゆで卵をたべるはめになるのだが… だれか簡単でおいしいゆで卵の作り方を教授してください!
OSのアップデートもゆで卵を作るのに似ている。ついつい新しい機能を試したくて、リリースされるとすぐにインストールしてしまう。今回もご多分に漏れず、Leopardがリリースされて一ヶ月もしないうちにインストールしてしまった。新機能満載といっても、もともとCVSで書類やコードを管理しているのでTime Machineは必要ないし、SpacesももともとVirtueDesktopsがあったのでそれほど目新しくもない。iChat AVのエフェクトを試して遊ぶような友達もいない (笑) 一番気に入っている新機能は地味にWebクリップだったりする (Webページの好きな部分を切り取って表示できるDashboardウィジェット)。
結局、Leopardを入れて何をやりたかったかというと、第一にCore Animationの実験である。Core Animationとは、動きのあるユーザインタフェースの構築を容易にするためのフレームワークで、Leopardから鳴り物入りで新しく導入された (ご存じない方はぜひこのデモビデオをご覧ください)。今後の発展が楽しみなフレームワークであり、2月にリリース予定のiPhone SDKでも、インタフェースの基盤として多用されているはず。
そんなわけで、Leopardをインストールして、嬉々として実験してみたのだが、僕の実装が悪かったのか、Core Animationを使ったデモアプリケーションを動かしているうちに、Finderがこんなことになってしまった (写真参照)。今日だけで3回くらい起きただろうか。Xcodeをつかっているときにもいきなりこんな画面が現れたりする。こんな現象に遭遇してるのは僕だけ??
いきなりこの画面がでてくるとドキッとするが、一瞬、「かっこいいー」と思ってしまう自分もいる。マウスを動かしたりクリックしたりして、画像がダイナミックに変化するのをしばらく楽しんだ後、(今度、同じ症状が現れたら動画をとっておこうかな)、自分だけで楽しむのはもったいないと、スクリーンショットを撮って友人に送ったところ、「nato.0+55+3dみたいだね」「portable[k]ommunity??」という予想通りの答えが返ってきた(笑) 一方で、その友人にも「こういう絵って、なんか古くさく感じるよね」と言われて、なんとなく考えてしまった。
実際、前回のTMUGのミーティング(Generation/GENERATE)でも、こういうグリッチ/バグ系の作品を作る若い映像アーティストは皆無だったのだが、いったいどういうわけなんだろう。僕自身もこうしたグリッチ系の映像がすきで自分でしこしこ作っていたこともあるのだが、ある時期を境にばったりとやめてしまっている。その辺りの流れを自分なりにもう少し整理してみたいと思う。
お、もうこんな時間。レッズの試合が始まる。続きはまた明日。
参考 –
portable[k]ommunityプロフィール – ICC Onlineより
ソフトウェアが持つバグ,もしくはバグ的効果を独自の美学によって、ライヴ パフォーマンスや美術館,アートギャラリーでのインスタレーションを展開している (ママ)
portable[k]ommunity – pvol
話は飛ぶが、以前紹介したRichard Dawkinsの“The God Delusion”の邦訳が出ているのにようやく気づいた(このレビューから早くも一年近くたってるんだなぁ… しみじみ)。さっそく注文! 翻訳は“祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~” なども翻訳している垂水 雄二氏。アメリカではこの本に対するアンチ本も多数出版されている (“God is No Delusion“, “Atheism Is False: Richard Dawkins and the Improbability of God Delusion” などなど)ことからも、反響の大きさが見て取れる。
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