Mr.Book -愛書家のためのiPhoneアプリ- リリース
2010 BLOG
東京ピストルさんが企画、弊社 Qosmoが制作でコラボした iPhoneアプリ第一弾 : 「Mr.Book」がリリースされました!
古本屋を中心に、図書館や文学館など、本に関するスポットを簡単に/迅速に探せるアプリです。本好きのあなたにぜひおすすめしたいアプリです。
スクリーンショット
東京ピストルさんのプレスリリースより
自分の周囲にある「本に関係するスポット」を iPhoneの地図上へ表示する「Mr.Book」をリリースしました。
Google Mapで検索するよりも、より正確に、迅速に、詳細な情報を手に入れることが可能です。ver.1.0で登録されているスポットは、日本全国の古書店、古書専門店、古本カフェ&バー、ブックオフ、図書館、文学館&記念館などの基本情報 7,606件!
今後もネットカフェ、文学史跡など、どんどんデータは増えていきます。海外の情報も対応可能のため、ユーザーの力によっては世界中の本に関係する場所をコンパイルすることができます。
ユーザーの書き込みや写真掲載もできますので、どんどんレビューを書いて大好きな場所をみなさんに広げたり、
本好きのかたは是非ともお試しください。
詳しくは東京ピストルさんのページをご参照ください。
http://www.tokyopistol.com/goods/mrbook.html
制作裏話: 今回の制作過程で重視したのはレスポンスの早さと検索のしやすさです。iPhoneのCore Data、特にPredicateの仕組みを利用して、検索やリスト表示などを実装しました。いままではアイデア勝負のアプリが多かったので、Table Viewを使ったのも実ははじめて…(苦笑 苦戦しました。先日出版された「iPhoneのオモチャ箱」の中でバスケさんがTable Viewの最適化についてかなり詳しく書かれていますが、さきにこの本があればだいぶ楽だったのでしょうね。
「これからは電子書籍だ」、「Kindle vs iPad!」などと喧しい昨今、あえて世の中の流れに反するようなアプリをリリースしました。その裏には、単に本が好きという気持ち以上のある種の危機感があります。電子書籍で騒いでいる方々は、「本の価値」 = 「本の中で活字や図版で表現されている情報の価値」ではない ことを理解されていないように見受けられます。言い換えれば、読書の楽しみ = 情報を受け取る楽しみ ではない ということです。ページをめくる際の手触りやほのかな紙のにおいも含めて、読書体験の悦びなはず。そこを忘れないように、と自分に言い聞かせています。
だからとして、電子書籍すべてに異を唱える訳ではもちろんありません。その利便性は重々承知しています。ときに情報さえ手に入ればよいという場合もあるでしょう(電子機器のマニュアルのようなものがその典型)。電子書籍は紙の本を模倣するのではなく、情報媒体としての利便性を追求すべきだと思っています (そういう意味で、iPadのiBookアプリはナンセンス!)
「Mr.Book」 -デジタル機器の利便性を最大限利用しつつ、読書の本質的な楽しみにつながるようなアプリに育てていきたいです。
謝辞: 今回のアプリは、企画からデータの収集まで東京ピストルの草なぎさんのこだわりがつまったアプリケーションになりました。草なぎさん、おつかれさまでした! & ありがとうございました!
ご購入はこちらから。(iTunesが立ち上がります)
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