Processing上でのGUI

2007 BLOG

Processingユーザの多くが(自分も含めて),WIMP GUIをなるべく回避しようとしているのは分かってるが,時と場合によっては普通のGUIを使いたいときもある(よね). Processing自体は,GUIのコンポーネントを提供していないので,JavaのAWTなどのGUIツールキットを使う,もしくはProcessing用に開発されたサードパーティーのGUIライブラリ(AWTなどの上に構築されているものも多い)を使うことになる.どんな選択肢があるのか調べてみた.

>>> Processingライブラリ

Interfascia – Processing用のGUIライブラリ.

MyGUI – Processingの描画関数を使ったGUIライブラリ.サンプルはこのへん.Text Input Button Slider Scroll

SpringGUI – AWTをつかったGUI. 一般的なJavaアプリっぽい雰囲気は出るが,Processingの他の画面との統一感を保つのが難しい!?

ControlP5 – これもProcessingの描画関数を使ったGUIライブラリ. フォントがかわいい(http://www.miniml.comのstandard_07_57というフォントらしい).もっともProcessing的Look&FeelなGUIライブラリ.
ちょうど,0.2.0という新しいバージョンがリリースされている.新しいバージョンで新機能が増えているが,バグもまだ残っているようだ.最新情報はフォーラムのこのスレッドで.

>>> Java GUI ライブラリ

JavaでGUIとなると,Swing,AWT, SWTが真っ先に候補にあがる.それぞれ一長一短.

  • Swing -「Java1.2以降のみ」「SwingはJavaで書かれているため,ポータブルではあるがどちらかというとApplication用」
  • SWT -「Nativeのコードも含まれているため,Appletには使えない」(スレッド).ただし,SWTをWebで使えるようにしようという,プロジェクトもすでにいくつかある.RAP (Rich Ajax Platform)もその一つ.
  • AWT – 実際にはOSのGUIの機能の上にのっかているため,OSごとに見え方が違ってくる.bugも多いし,使いにくい.

その他のJava用GUIライブラリ.


thinlet – WindowsやPalmっぽいLook&Feel. 比較的かわいらしい w コンポーネントの数も多い.
Echo2 – AjaxアプリをサーバサイドのJavaプログラミグで実現.
Google Web Toolkit (GWT) – AjaxアプリをJavaプログラミングで実現.JavaのコードをJavaScriptとHTMLに変換してくれる.らしい… 本命はこれ?

いろいろあるが,基本はやっぱりいかにGUIから離れるか… だよなぁ.